【腎不全】低カルシウム血症・高リン血症になるわけ【食事療法】

腎不全患者さんへのアドバイスとし、よくリン制限するようにって言われますよね。

リン制限って言われても・・・

リンなんて聞いたことないよ

ナトリウムとかならともかく、リンは普段まず聞かない栄養素ですね。

自分も働き出してからようやく少しだけ知ったというところです。そこで

リンってなんなのか?

腎臓が悪いとなんでリン制限が必要なの?

リンが上がるのに、カルシウムはなんで下がるの?

その辺をまとめておきたいと思います。まず、結論として

腎臓病(腎不全)では低カルシウム・高リン血症になる。

とりあえずこれは覚えたいです。今日寝る前、明日寝る前、1週間後の寝る前と繰り返して覚えてください。

暗記のコツはちょっと時間空けてから思い出す訓練をすることです。

では、なぜ低カルシウム・高リン血症になるかというと、いろいろな機序があるんですが、ここでは一番わかりやすいなって思ったのを紹介します。まずは

腎臓にはビタミンDを活性化する働きがあります。

ビタミンDは、食べ物だとキノコ類なんかに含まれてるものです。

また、日光を浴びるとからだの中で合成されたりもします。

このビタミンDはそのままの形ではだめで、活性型ビタミンDになることでいい働きをしてくれるんですね。

活性化されたビタミンDはカルシウム吸収を促進します。

活性型ビタミンDはご飯を食べたときの腸からのカルシウム吸収を増やします。結果、血中カルシウムを上昇させます。

他にも、尿へのカルシウム排出を邪魔したり、骨のカルシウムを取り崩して血中に補ったりもしています。

ここまでのところを合わせますと、

腎不全ではビタミンDの活性化ができず、カルシウム吸収もできなくなります。

そのため腎不全では、低カルシウム血症になりやすいのですね。

腎不全

 低カルシウム血症になりやすい

次に、リンについて見ていきます。

リンはカルシウムと同じく骨をつくるのに重要な栄養素です。まあ、はっきりいって有名じゃない、普段あまり聞かれないと思います。それはリンがまず不足することがないからなんですね。

リンに対して、カルシウムは日本人は不足しがちです。なので、「もっと摂れ!」とうるさく言われている分、知名度が高いわけです。

ここでおさえておきたいのは、リンとカルシウムはバランスをとる!ということです。つまり↓のようになります。

・低カルシウム血症→高リン血症

・高カルシウム血症→低リン血症

どちらかが上がると、もう片方は下がるということですね(厳密なところをつっこみだすといろいろありますけど、とりあえずこう覚えるとよいです。初学者の方はまずこれくらいでよいかと)。

まとめ

腎不全では低カルシウム血症かつ高リン血症になりやすい。

そこで腎臓が悪くなってくるとリン制限が必要なのですが、それは別の記事で。

過去問題を解いてみよう

第105回看護師国家試験問題

慢性腎不全によって起こるのはどれか。 2つ選べ。

  • 1. 低血圧
  • 2. 低リン血症
  • 3. 低カリウム血症
  • 4. 低カルシウム血症
  • 5. 代謝性アシドーシス

答えは

4・5が正解で、2は高リン血症です。

5 腎不全だと尿が出ないので体に老廃物がたまる。老廃物は大体酸性ということでアシドーシスになります。

1 尿が出ないので、尿をつくるために、また体に余計な水があるということで高血圧になりやすい。

3 尿が出ないのでカリウムがたまりやすい。高カリウム血症になる。

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