【看護師国家試験】脂質異常症 過去問解説【食物繊維】

代謝

今回は栄養の問題をみていきたいと思います。

第95回 看護師国家試験問題

53歳の男性。身長175cm、体重85kg。検査値は総コレステロール280mg/㎗、トリグリセライド160mg/㎗、空腹時血糖110mg/㎗であった。食事指導で正しいのはどれか。

  • 1. 多価不飽和脂肪酸よりも飽和脂肪酸の摂取を多くする。
  • 2. 水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維の摂取を多くする。
  • 3. 糖質では単糖類の摂取を多くする。
  • 4. 抗酸化ビタミンを含む食品の摂取を多くする。

答えは

正解は4です。活性酸素という、がんや老化や動脈硬化を引き起こすとされる悪者がいます。この活性酸素を押さえつける働きをもつのが抗酸化ビタミンなので、これの摂取はOK。

1.多価不飽和脂肪酸というのは魚なんかに多い、ザックリ言えば良い油なのでこちらを摂ったほうがよい。飽和脂肪酸は肉とかに多いやつ。あんま身体によくない。

3.単糖類は単純の単だけあってスッと体に吸収しやすい。つまりスッと血糖値を上げやすいのでよくない。

今回は食物繊維について書いていきたいので、2の選択肢を確認します。

問題の方にもどしまして、この方はそもそも脂質異常症の患者さんなんですね。

脂質異常症とは

脂質には、中性脂肪(トリグリセリド、トリグリセライド[TG]、コレステロールなどがあります。

脂質異常症は以下を基準値としています。

(総コレステロール≧ 220 mg/dL 「総」コレステロールだとHDLとLDLの区別ができないので、現在の基準では外されてます。)

LDL コレステロール ≧ 140 mg/dL (120~139は境界域)

LDLはいわゆる「悪玉」とされるものなので高いとよくない

HDL コレステロール< 40 mg/dL

HDLはいわゆる「善玉」とされるものなので低いとよくない

高トリグリセリド(トリグリセライド)血症 TG ≧ 150 mg/dL

この問題の男性は見事に脂質異常症の基準を満たしています。なので、コレステロールを下げていきたい。食事のときにとりすぎた脂(コレステロール)を吸着するのは、水に溶けてぬるんぬるんになる水溶性食物繊維でした。

ですので、水溶性食物繊維の摂取を多くする、が正解です。

non-HDLコレステロール ≧170mg/dL (境界域150~169)

最近追加されたのがnon-HDLコレステロールで、これはコレステロールのなかでHDLコレステロールじゃないもの全てを指します。
総コレステロール(ありとあらゆるコレステロール)-HDLコレステロール=non-HDLコレステロールですね。
LDLコレステロールは、血管に脂をこすりつけるようなイメージなのでよく悪玉といわれます。実際にはLDL以外でも、中性脂肪が豊富なリポ蛋白、脂質代謝異常により出現するレムナントなど、動脈硬化に影響するコレステロールは存在し、それらによる動脈硬化のリスクを確認できるのが non-HDLコレステロールです。

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