厚生労働省によると2018年度の精神障害による労災の請求件数は約1800件となり、増加傾向にあります。
労災とは労働中の災害ということなので、労働者を雇っている企業側は労災を減らすように努力しないといけません。
労働安全衛生法
労働者の健康や安全を守る法律として労働安全衛生法があります。
ストレスチェックの義務化
労働安全衛生法では、従業員が50人以上いる事業所に「ストレスチェック」を義務付けています。
とはいえ、義務付けられているのは年1回なので、やらないよりはましかな~という程度にしか思えません。
ストレス把握のためのデバイスが増えている
ダイエットでも勉強でも健康管理でも何にでもいえることですが、人間は自分の置かれている状況が自分で思っているよりは全然わかっていません。
そのため、自分の現状を記録に残すことが大切です。
「ストレスチェック」もストレスに関するアンケートに答えることで、「自分は意外とストレスがたまってるんだなー」と気づき、「じゃあ今日は夜更かししないで早く寝ようか」とか「今日は体に良さそうなものを食べよう」とか考えるきっかけにするものです。
自分の状態を把握するためのデバイスがどんどん増えており、腕時計型端末を装着することで心拍数などを測定できるものや、スマホで指の血流を測定するものなど、簡単で便利なものがどんどん開発されているようです。
その他の労働安全衛生法で規定されているもの
試験対策では労働安全衛生法は労働者の健康を守るという点から
健康診断の実施
これが非常によく問われます。
産業医の選任
これも覚えておくとよいでしょう。
過去問を解いてみる
第108回労働安全衛生法に規定されているのはどれか。
- 1. 失業手当の給付
- 2. 労働者に対する健康診断の実施
- 3. 労働者に対する労働条件の明示
- 4. 雇用の分野における男女の均等な機会と待遇の確保
答えは
2ですね。
第97回労働安全衛生法に規定されているのはどれか。
- 1. 休憩時間
- 2. 健康診断
- 3. 生理休暇
- 4. 15歳未満者の労働
答えは
2です。
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