まったく収まる気配のない新型コロナウイルス感染(COVID-19)
もし、新型コロナウイルスに感染した場合に、いったいどんな方が重症化しやすいんだろう?
これを調べた中国のデータが出てましたので紹介したいと思います。かなりざっくりと見ていきますので、詳しくは原文読んでください。
中国で行われた研究の結果の内容抜粋
中国の1590の症例(うち女性が686)のデータにより、どんな患者さんがICU入室、レスピレーター使用、死亡といったレベルの深刻な状況になりやすいか調べたという研究です。
ICUは集中治療室
レスピレーターは人工呼吸器装着のことです。
まずは患者さん背景について
年齢は?
平均年齢:48.9歳
重症になった人は?
重症者の割合:16.0%
8割は「あれ?風邪かな」程度の軽症で済み、残りが重症化するというのは日本でもよく言われてます。重症化したのが16%ということなんで、まあ妥当な数ですね。
ICUやレスピレーター、死亡レベルまで深刻化した人の割合
8.2%
患者さんたちの背景はどんなだった?
なにかしらの既往(持病)が1つ以上ある人の割合
25.1%
持病っていうけど何が多いの?
高血圧:16.9% 糖尿病:8.2%
ちなみに、日本での通院者率1位ってなんでしょうか?
病院に通い続ける疾患ナンバーワンといってもいいです。
答えは、高血圧です。どこの国でもある程度豊かになって、好き放題食べられるようになると、やっぱり高血圧持ち、糖尿病持ちは多いですね~
研究の方に戻ると、8.2%の患者さんは2つ以上の病気を持っていたとのことです。
以下、年齢と喫煙と調整して
COPD持ちの方の場合
そうでない場合と比べて、重症化リスクが大体260%増し!
COPDというのは慢性閉塞性肺疾患のことですが、別名たばこ病って言われるくらい、とりあえずたばこ吸ってるとなりやすい疾患です。COPDを持ってる方は、肺がなんというか、だる~んと張りがなくなってるイメージです。たばこ吸ってる人見るとなんとなくわかると思いますが、気道とかも荒れてるので、よく痰が絡んだりもして、気道・肺でウイルスがいかにも増殖していきやすそうです。
糖尿病持ちの場合
160%強増し
高血圧
こちらも大体160%弱増し
悪性腫瘍
350%増し
既往(持病)が1つ
180%増し
既往(持病)が2つ
260%増し
https://erj.ersjournals.com/content/early/2020/03/17/13993003.00547-2020.long
コメント