呼吸器
気道の機能
・気道には( 加湿 )( 加温 )( 防御 )の3つの作用がある。※発声も含めてもよい。
肺胞の機能
・肺胞は( 単層扁平 )上皮<Ⅰ型肺胞上皮>というきわめて壁が薄い構造で周囲の毛細血管とのガスのやり取りがおこないやすくなっている。
・Ⅱ型肺胞上皮は( サーファクタント )を分泌し、( 表面張力 )を下げることで肺胞の虚脱を防ぐ。
換気
・肺は能動的に膨らんだり縮んだり( しない )。
・肋骨・胸骨・脊柱・横隔膜によって構成される胸郭が拡大したり縮小することで、肺は受動的にふくらまされたり縮ませられたりすることで換気が行われる。
・ふくらんだ肺は( 弾性収縮力 )があるので勝手に縮むことができる。
陽圧と陰圧
・容器などの内部の圧力が外気圧より高いのが( 陽 )圧。低いのが( 陰 )圧。
胸腔内圧
・正常では常に( 陰圧 )となっている。肺が( 虚脱 )しないのはこのため。
吸気
肺は能動的にはふくらまないので吸気には力がいる。
・( 横隔膜 )や( 外肋間筋 )のような呼吸筋の収縮により、胸腔の大きさは増大する。
・( 横隔膜 )は収縮すると下方に動き平坦化する。
・( 外肋間筋 )は収縮すると肋骨を前方に押し出す。
・呼吸筋の収縮により胸郭が拡大し、胸膜腔内の圧力は低下する。内圧は( 陰 )圧で、-7~-6cmH2Oとなる。
呼気
健康な人にとって、呼気はラクに行える。呼気は筋肉の収縮で生じるのではなく、むしろ肺固有の( 弾性 )に依存する受動的な現象である。
・横隔膜や外肋間筋の弛緩で胸郭が縮小〈復元〉し、肺が( 弾性 )で収縮することでおこる。
・呼気時の胸膜腔内圧は( 陰 )圧で、-4~-2cmH20である。
肺(胞)内圧
・肺内圧は呼気時には( 陽 )圧、吸気時には( 陰 )圧となっている。
ガス交換
・ガス交換は、濃度差〈分圧差〉に伴う( 拡散 )によって行われる。
・ガスの移動しやすさはO2のほうがCO2よりも( 小さ )い。
・動脈血酸素分圧は( 96 )mmHgである。
・動脈血二酸化炭素分圧は( 40 )mmHgである。
大気(吸気)の組成
・窒素:約( 78 )%、酸素:約( 21 )%、二酸化炭素:約( 0.03~0.04 )%
呼気の組成
・窒素:( 78 )%、酸素:( 15 )%、二酸化炭素:( 4 )%
・肺胞では大気中と( 血液 )との間の酸素と二酸化炭素の入れ替えをおこなっている。
・呼吸をいくら頑張っても血液中の酸素濃度は空気中の酸素濃度より( 高くなる )ことはない。
・呼吸回数を増やすと血液中の二酸化炭素濃度を( 下げる )ことができる。逆に、息を止めると血液中の二酸化炭素濃度は( 上昇 )する。
・二酸化炭素は水に溶けると( 酸 )になる。炭酸飲料は二酸化炭素を水に溶かしたものである。
・血液の中の二酸化炭素が増えるとからだは( 酸 )性になる。逆に二酸化炭素が減るとからだは( アルカリ )性になる。
・からだの酸・塩基(アルカリ)には呼吸が大きく影響する。
呼吸中枢
・呼吸回数や呼吸の深さは自分で好きに変えられそうに思える。しかし実際に息を止めてやると思ってとめたところですぐに苦しくなって勝手に呼吸してしまう、というように、呼吸は結局のところ中枢(脳)で調節されている。
・呼吸中枢は( 延髄 )と( 橋 )に存在している。
・脳は動脈血中の( 二酸化炭素 )の量を感知して呼吸を調節している。基本的に酸素の量を中心に呼吸の調節はしないことに注意しよう。
・過労のためか病棟の処置室で酸素を吸っている研修医がいたりするが、健康な人がいくら酸素を吸っても、効果はない。
コメント